喰霊-零-第9話「罪螺旋(つみのらせん)」
第9話「罪螺旋(つみのらせん)」
黄泉を堕とす、そのやり方は予想以上の容赦のない鬱展開で…早く黄泉を殺して楽にしてあげて欲しいとさえ願ってしまう。
そして、別アニメ(魍魎の匣)の関口ではないが…黄泉視点に立ってこの世界を観過ぎていると、黄泉以外の全てに憎しみや殺意すら湧いてきそうな程…黄泉の堕ちざるを得なかった心の動きが伝わってきて…やっぱ凄いよこのアニメ_| ̄|○
さて、ここからはいつものようにキャプを交えた詳細感想です。
と言っても今回はいつも以上に感情的な感想ですけどね(汗)
■死んでいなかった黄泉
これが私としてはまず予想外でした…先週の状態から言って、とりあえず死んで悪霊化しかけた黄泉への、さらなる追い討ちがあるのかと思いきや…死んではおらず、しかも死んでいたほうがはるかに楽であっただろうと言えるほどの状態で容赦なくかけられる追い討ちが…想像以上の哀しさや絶望感に迫られる感じで……。
その黄泉の容態は生きているのが不思議な程の状態です…
全身に108箇所もの鋭利な刃物によって身体中の腱と神経が切断され右目も…さらには二度と喋れず、おそらく回復した後も日常生活さえままならないであろう状態という悲惨なもの(泣)
そして当然、108から連想せずに入られないのは…いわゆる煩悩ですが…
三途河が敢えて狙ってその数の傷をつけた事には…何かの意図を感じずには入られない。例えば黄泉を惑わし堕とすために徹底的に煩悩を刺激し、煽ってやるという陰湿で残忍極まりない決意のようなドス黒い意図を疑ってみたくなったんですが…(苦笑)
■黄泉に向けられる疑いと憎しみ
冥が悪霊化していたことを知らない周りの者が状況証拠のみで導き出す結論は…黄泉が冥を私怨で殺害したのではないかという疑いで…。
室長の神宮寺と秘書二階堂はオブラートに包んだ言い回しや雰囲気を出してはいるものの、拭いきれない黄泉への疑念を持ってる事を感じさせる内容の尋問だし…
幽にいたってはあからさまに決め付け…刃物を突きつけて憎悪を向け…再び宝刀を持ち帰る…。
(まぁ、あれを持ち帰った事で間違いなく真っ先に殺されそうですが…)
もちろん、実際は冥を討たなければならない状況だった正当な理由はあるんですが…
黄泉自身も…冥を殺害した瞬間は…冥への私怨、憎しみも少なからずあった事を自覚しているものだから余計に…それが黄泉の心境を不安定にさせていく…という……状態にorz
■飯綱紀之
5話の感想の際に…黄泉との喧嘩の最中に紀之から出た「親には逆らえない」との一言が致命的ではないか。もし…「家柄と力」だけを欲する紀之の父親によって縁談話を黄泉が失った時に…紀之がその父親に逆らえないとしたら…。という主旨の事を書いたんですが、まさにこれはその予想通りとはいえ…
本当に救いようのない最悪の行動をとってくれたよ…紀之は(苦笑)
もちろん、紀之自身に確かに葛藤があったのはそりゃ分からなくはないんですよ…でも、花だけを置き一度も顔を合わさず、神楽からの電話も拒否して…一人で自分に怒りを向けて……あまりにも弱すぎる。
せめて、一番辛い時に傍にいて黄泉を抱きしめてやっていたら………。
と、思わずにはいられなくないですかorz
■そして告げられる黄泉への宣告
しかもさぁ…これも神楽からでも
、紀之自身からでもなく……。
家柄と力を求めて破談にした紀之の親父からですぜ…
この男の…「人の親として紀之のために」みたいな言葉はある部分では真実だったとしても…やはり、家柄を求めた当初からの経緯を考えると許せない怒りが湧いてくるよ…
そして黄泉のこの時の絶望的な感情が三途河の誘惑を思い出させる…
「キミの憎しみの心こそ この石を持つのに相応しい キミは悪くないよ 憎んで当然さ 酷いのは皆なんだよ ずっと頑張ってきたのに バラバラにされて 君は皆に裏切られたんだよ」
あーーー何という巧妙な、心の隙間に付け込む言葉なんだ…本当にそう思いたくなる状況に全てが落とし込まれてるだけに……orz
ここで…黄泉の泣く姿を見て人並みに同情したのか、紀之の父が手を伸ばしかける姿には益々…怒りが!おめぇ汚い手で触るんじゃねー(-゛-メ)
駄目だ感情移入し過ぎてるの分かってるが…元来感情的な人間だから仕方がねぇ(怒)
だって、もぅ携帯に「紀之会いたい」と打ち込む姿や…大泣きする姿は…見てられねぇよ……くそ紀之め(泣)
いや、一番は三途河を憎むべきなんだが…
はぁ………。
■その三途河カズヒロの狙い
先回の感想の後、コメント欄で九尾の狐の話を少しやり取りさせて頂いて…私はこのアニメの設定的に九尾の話から探れる要素は少ないんじゃないかと思ってたんですが…出てきましたね(汗)
そか…ここでの殺生石もまさにその九尾の魂の破片で…三途河が持っているのは…本来封印処理がされてなければおかしい筈のモノが、上の何らかの不祥事で…流出し3年前バチカンで発見されたと…。
どうやら、その不祥事関連で恨みでも持っていて…環境省への復讐心が発端にでもなってるんですかね…。
岩端が冒頭で桜庭に「昔、上が何かやらかして、その尻拭いが回ってきてるらしい」と言ってた話とも繋がるしね…。
そしてその自分の目的に利用できる強力な駒を欲して…「石と相性のよさそうな…霊力も、精神力も…そして何より…心の奥底に怨念が存在する」と見定めた黄泉に狙いを付けたというところでしょうか。
まぁ、環境省の現エースの黄泉を堕とすこと自体も復讐の一端になり得るかもだし…。
■黄泉の最後の宝との時間
この場面は、その後に来るさらなる決定的な絶望を際立たせるために…黄泉の宝を強調するかのような場面でした…。
互いを思いあって大事に思っている…本当の姉妹ならよかったのに…という二人の関係。
でもね
それだけでなく、もう1つ思ったのは…私は黄泉視点だからでしょうけど…神楽はずるいよ…ここは何が何でも神楽の方が泣くべきじゃない…黄泉を大いに泣かせてあげてやって欲しかったよ…
黄泉が大泣きしたのは、どうしようもなく止められなかったあの紀之の父親の前と…神楽がこの後、出て行ってからなんですよ…_| ̄|○
最後まで神楽の前では黄泉の強いお姉さんであり続けなきゃいけなかったなんて……。
■そしてその神楽自身に無意識の内に決定打を放たれてしまう
「1つだけ教えて…みんな、黄泉の事を疑ってるけど…違うよね。黄泉は憎しみで人を殺したりなんかしないよね」
「黄泉はどんなに辛くても間違った事だけは絶対にしないよね」
駄目だ……完全な決定打…orz神楽に悪意はないだけに余計にタチが悪い……。
一番分かってないのは神楽だよ…黄泉に完全を求めすぎ……人間だから憎しみも嫉妬も感じるんだよ…なのに、神楽はそんな黄泉の感情には全く気付きもしなかった…それならいっそ、何も聞かず無条件に黄泉を信じ切れば良かったのに…それさえ出来ずに…みんな疑ってるけど違うよね?とまで聞いてしまった_| ̄|○
その上、凍りついた黄泉の気配を察して…黄泉の言葉に耳を傾けずにまたも、涙を見せて出て行ってしまうなんて……。
無自覚の神楽の行動がどれだけ黄泉の心を引き裂いたか…。
声も出ず、それでも必死に最後の最後に神楽に本音を訴えようとした黄泉が可哀相過ぎて…しかも、携帯に打ち込む言葉は「ごめんなさい神楽…」の羅列…。
神楽の思う「強い黄泉」ではなった事への謝罪も込められているようで…救われないよ……本当に…。
■悪の塊
はぁ……ここまで心の痛みで張り裂けそうになってしまってる黄泉に…もぅ三途河の意に抗う力は残されておらず…
「君は悪くないのに 君だけが不幸になっていく これは夢の石だ 痛みと苦しみから解放し 望む全てを叶えてくれる」
「さぁ聞かせてよ 本当の苦しみはなんだい 本当の憎しみはなんだい さぁ何が憎い」
そしてついに…堕ちる黄泉。
おそるべき邪悪さの塊のような三途河……というか人の邪悪な部分、醜い部分を余す所なく引き出し増幅させる天才というか……憎たらしい。
■手遅れ
一端、外に出た神楽は…
「バカ!私が味方にならなきゃ…私が信じてあげなきゃ…黄泉」
って…そうだよ…でも遅いよ…
手遅れだよorz
このアニメの感想…力が入りすぎて疲れました…今日は仕事まともに出来るだろうか…(苦笑)
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コメント
TBありがとうございました★
黄泉が遂に殺生石を受け入れてしまいましたねェ…。(遠い目
これで第1~2話での展開へ向けて話が怒涛のように進んでいくのでしょうけれど、ラストがバッドエンドしか思い描けなくて、今から鬱展開が怖くて仕方がありません。(苦笑
投稿: moe☆voice | 2008年12月 1日 (月) 17時48分
moe☆voiceさんありがとうございます。
あれはもぅ受け入れるしかない所までトコトン追い詰められてしまいましたよね…。
ラストまで…さらにどんな話がもりこまれるのかは分かりませんが…ここからはひたすら鬱な展開は続くでしょし、ラストで何らかの「救い」があったとしても…きっとそれも…鬱になる悲しいものであるに違いないと思ってしまいますね(苦笑)
投稿: テク(管理人) | 2008年12月 1日 (月) 19時50分
作者の1.2巻を見ました(^O^)/
黄泉~
EDが寂しくなりましたね(前のもそうですけど
これこそ
愛する者を、愛を信じて殺せるか?ですね(涙)
投稿: ザックマン | 2008年12月 1日 (月) 21時25分
ザックマンさんコメントありがとうございます。
原作私もこのアニメが終わったら買って読もうと思ってるんですが…とりあえず今は我慢してます(笑)
EDも本当ですね…
愛するものを愛を信じて殺せるか…まさに、そこに行き着くんでしょうね(悲)
投稿: テク(管理人) | 2008年12月 2日 (火) 01時40分