続 夏目友人帳 (最終回)第13話「人と妖」
第13話「人と妖」
遂に今期最も楽しませて貰えた作品が終わってしまいました…。
1期の時はすでに2期の情報があったので、安心して最後の感想を書けましたが今回は凄く寂しい…。
でも今回の話もやっぱり凄く良かったですね!
■『夏目そろそろ決めたらどうだい…キミにとって大切なのが…人か妖か』
夏目の事だから、必ずどちらかを選ぶなんて事はしないだろうと思ってましたが…悩んだ末に出した結論は、その期待通りのものでした…。
『何かが起きてからじゃ遅いんだよ』この名取の言葉は確かに一理あるし、説得力を持つ言葉だけど…でも、一概に全てのケースで危険の可能性を考えて封じてしまう、付き合わなくする、距離を置く…という選択だけをしてしまうのではなく…最終的には名取の方が折れてくれたように、実際はケース-バイケースがベストですよね!
それも、単なる冷静な判断だけのケース-バイケースではなく…妖だから、人だからとかは関係なく、その時その時に精一杯の感情を込めて正しい判断をしていけるならば、それが最高に違いない!
だから最終的に夏目が出してくれた…答え。
『どっちかなんて選べない!カイも名取さんも俺には大事なんです』
『人だとか妖だとかそんな事じゃなくて自分にとって大切なのかどうか…その瞬間の想い幸せを、心のまま素直に迷う事無く受け止めていけたらと思う』
この言葉は実に夏目らしい、心地の良い結論でした(´ー`)
でもその答えが出るより前にカイに『夏目は…妖…嫌い?』と聞かれ…答えた『俺はカイが好きだよ』の瞬間に答えは出てたと思うんだけどね(´ー`)
妖とか人とか…その違いが判断基準になるんじゃない…個人をちゃんと見て好きって言えてるんだから^^
■夏目が困るのは…やっぱりイヤだな…。
カイはどうやら、水源地に祀られるタイプの水神で山の神とも密接な関係にある、そんな…妖で…。
昔は人との深い関わりがあったのに……信仰心も風習も忘れた現代人からは完全に放置され、長く独りで山の奥に住まう事で、寂しくなった為に…鬼の声を聞き、仲間を増やそうと降りてきたらしい。。。
でも井戸を探す為に人に混じっていたら、そちらの方が楽しくなり、そんな時に夏目と多軌に出会った…と。
だからカイは本当に夏目や多軌を慕ってたんですね、そしてあの笑顔も、夏目の背中で流した涙や、夏目を助けようとしたあの動きも全て本物だった…うん、期待したとおり、カイがこの作品特有の寂しさを抱え痛みを知る、それゆえに優しくも切ない妖だった事がまず嬉しかったです…。
でもだからこそ…悲しくなる、あのすれ違いは見てて切なくて仕方なかったんですけれどね…。
信頼し、好きになり…傍に居たいと思っていた夏目!夏目が傷つけられたからこそ怒りを覚えたのに…その夏目が自分の敵に向けて笑顔を見せ、二人で一緒に居る!
うーーーーこの状況を見たら勘違いしてしまうよね……(ノ_-。)
裏切られた…騙されていた…と勘違いしてしまったカイ…。
『夏目も…そいつの仲間だったんだ…騙したんだ俺を』
『そんなに俺が邪魔なら山へ帰れと言えば良かったのに…夏目が望むなら俺はそうしたって良かったのに もぅいい もう 人はこりごりだ』
この言葉には…カイの夏目への想いが溢れているだけに…失望の大きさが凄く伝わってきて、聴くのも辛くて仕方がない…哀しい言葉でした…。
しかも、夏目が気付いたカイが棺に閉じ込められた時に泣いていた理由も…『祓われるべき者だと…其処に居てはいけない者だと思われた事が悲しくて泣いた』という、カイの哀しみの深さ…負った傷の深さが分かるものでした…。
どうして、人は…存在してるだけでも…無自覚にも…ただただ純粋に生きてるだけの者を傷つけたり、優しい者を優しさを示せなくなる方向へと追いやってしまうんだろうね…。
徹底的な悪意が介在して相手を傷つけたわけではないだけに…何だか余計に切ないです…長い孤独の末に…やっと居たいと思える場所を見つけたというのに…。
おまけに、カイは…出してあげて『ただ一緒に山に帰りたい』と思った鬼にさえ・・・「お礼に喰ってやる」と言われてしまう…あの瞬間の固まったカイが…決して力関係を考えれば固まってしまう場面ではないだけに…受けたショックを物語っていて…妖にまで傷付けられたカイが悲しいよ…。
もちろん、夏目が必死に身を挺して庇おうとしてくれた為に…カイの気持ちはきっと…救われたと思うけどね…。
それに、カイは…夏目が気を失ってる間に友人帳を見つけて『そうだ騙した仕返しに、これを隠して困らせてやろう』と思いつくけれど……。
開いた頁の中に…一輪の押し花を見つけたカイ…これは、あの一緒に摘んだ花です…よね……。
それを見た瞬間カイは『やっぱり夏目が困るのはイヤだな』と涙し…目覚める前に姿を消し山へ帰っていく……。
過ごした時間、過ごした時に感じた幸せは嘘ではなかった事に気付いてくれたんですよね…。
切ない擦れ違いの後、分かり合えてもそれでも封じざるを得ないそんな展開を実は最も…怖れていただけに…そうはならなくて本当に良かった…。
夏目と多軌が最後は『会いに行こうなカイに!』と言ってくれてましたしね…。
それに『食べた事ないって言うから焼いてきた』と多軌が言っていた、クッキーの包みを夏目の前から消える際にカイがちゃんと気付いて…一人『カイへ』というメモを見つめながら食べてくれたのも…嬉しかった…。こういう描写もホント行き届いてますね><
でも…どうせなら、三人で一緒に食べさせてあげたかったなぁと…願ってしまったけど…(ノ_-。)
■助けを求めれない夏目と…理解して無理強いしない友…。
これは、最後まで相変わらずでしたね…『自分が被れば、周りに迷惑がかからないと思っておるのだ浅はかなヤツめ』というニャンコ先生の言葉通り(笑)
でも、そんな様子の夏目の心中を察してそれでも無理強いせずに『あとで私にもちゃんと話してよね』と柔らかく言う多軌も…。
『探すなら手伝おうか!』と声をかけるも…イヤ大丈夫だ!と断られて、きっと寂しさを覚えたはずの田沼も…後ほど多軌から聞いた古井戸探しを手伝い…その事を夏目には話さないでおいてくれというんだからねぇ…。
二人とも、夏目が完全には頼ってくれない事を感じ取り、寂しく思っているのに、温かく待ってくれている…ホントに素晴らしい存在ですよね…。
でも、これも…きっといつかは夏目の方もね…こんな友人に囲まれていれば…うん。
その過程をさらに見たいと思えるし…今はこれでいいです^^
■名取と柊
今回も柊の魅力は自分の中で光ってました…(笑)
夏目の暴言に、すぐさま『貴様!今度言ったら祟ってやるぞ!主様への暴言は許さん』『主様は奴を退治する以来を受けている邪魔するな夏目!』
と脅す柊も……。
ニャンコ先生に無神経と言われ…無神経か…と呟く名取の傍で、自分に関することでは感情をハッきりと顕になどしそうもない柊が『主様の気持ちも知らずにあのブサネコめ!』と怒る柊も…。
さらには、頭の落ち葉を、そっと取り除けてあげる仕草と『夏目周辺の仕事は断れば良いのでは…』と心底、名取の全てを理解した上で気遣う姿も…。
ホント主への一途な想いが伝わってきて…全てがいいですね。
思い返してみれば、幼い頃の名取から受けたホンの小さな優しさが嬉しくて嬉しくて…お礼がしたいから『あの子の手柄になるのは喜ばしい』と言って、祓われようとしたぐらいの妖でしたもんね…。
それなのに…名取の手を取り必死に逃げる柊が…『主様を守る義務があります』と答えて、『義務』なんかじゃなく、全感情を傾けて必死に守ろうとしてるのは明らかなのに、ニャンコ先生に負けず劣らず、素直じゃない…そんなところがまたいいんだよなぁ(笑)
あ、その柊の必死さの犠牲になったブサ猫が一匹居ましたけどね…(笑)
名取の抱える問題もだし…まだまだこの二人も知りたい。
■先生との関係
誤解を受け、カイを傷つけてしまった事に愕然とし呆ける夏目に『呆けてる場合か!全く!どうする夏目!夏目!』と、促す先生に代表されるように…今回は…夏目の行動を、かなり積極的に受け入れ、自分から心配してる事を割りと素直に示す言動が目立ったような気がしました。
最終回だからかね^^
それに『先生がもっと早く気付いてくれれば!』などと怒る夏目と他愛もない喧嘩になる姿も見せてくれて…あらためて、なんでも遠慮なく口にできるこの二人の関係の絆の強さを最後に見せ付けてくれた感が^^
しかも、CM見て吹き出すタイミングも息ピッタリだしねw
最後も…『面倒臭い奴だ…しかしまー飽きない奴だ…』
と夏目に向かって語ってましたが…長い長い時を生きる妖・ニャンコ先生からすると『飽きない』というのは最高の褒め言葉なんだろうな…と、思います。
あ、あの場面で気になった言葉にはレイコに対するものもあったんですが…。
『レイコが死んだと知って友人帳は私が預かろうと思った…奴の遺品を引き取る者など居ないと思ったからな…だがこれで良かったのかもしれん』というあの言葉…。
ん?!その言い方じゃまるで…身寄りのない友の死を知った者が…その遺品を特別な想い入れを抱いて預かろうとした…そんな親友の言葉に聞こえますよ^^
うん、実際…レイコに対するニャンコ先生の感情はそんな感情なのではないかなぁ…と、勝手に自分の中で思い描いてるから、そう聞こえるのかも知れませんが…。
話がレイコに逸れましたが…この言葉は、自分よりも受け取るにふさわしい者(夏目)がここに居た事を喜んでるそんな感じも伝わってきて…先生、ホント最後にしんみりいい言葉を聞かせてくれます。
夏目が素直に『先生傍に居てくれてありがとう』と言うと…途端にいつもの、素直じゃない先生に戻って『アホー!気色の悪いことを言うな』と照れるところが、又最後の最後までカワイイしね^^;
■やっと見つけた『居たい』と思える場所
カイもそうですが…完全にあの言葉を自分に置き換えて考えていた夏目……。
最後に、とても居心地の良い『ずっと居たい』と思える場所でのあんな温かい光景を持ってきてくれて、最高の終わり方でした…。
それに…よかった回想の中にも花見にも一応、委員長も含まれてて…ホッ(笑)
しかもまさかのレイコさんまで…。
でもこの姿を見ながら…霊なのかどんな状態なのか分かりませんが…仮にレイコさんが傍で見てるとすれば、今の夏目の周辺は…レイコさんにとっても、とても居心地がいいんだろうなぁと思えて温かい気持ちに……(´ー`)
■全て見終えて
2期になっても、相変わらず、笑いや癒し、透き通るような淡い雰囲気が保たれ、時に切なく時にじっくり色んなことを考えてみたくなるこの作品の世界に浸り満喫でき…最後の最後まで楽しめました。
頂いたコメントなどの話からすると、すぐに3期は無理そうですが、またいつか出会えると嬉しいな…という希望も含めつつ、素晴らしい作品を送り出して下さってる原作者やアニメに関られた全てのスタッフやキャストの方々に感謝ですm(_ _)m
そしてこの作品も思い入れの強さから長くなる事もしばしばでしたが…読んでくださった方、TBやコメントを通してお付き合いくださった方々にも感謝してます。
もしよろしければ、引き続き他の作品でも機会があれば、お付き合い下さると嬉しいですm(_ _)m
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